日常

緑がなくても風は吹く?! ― 不都合な便利

最近、緑の庭がない家、コンクリート仕立ての家が増えて、宇宙と地球のエネルギーの循環がない住環境が急に増えてきたことをブログにしたことがあります。

以前、屋上に緑を増やしてヒートアイランド現象を緩和することを盛んにアピールしていた時期がありました。様々な企業や個人が参加して、都会の狭い空間は一時的に緑が増えました。

でも私が世間の動きにうといせいか、そういった声は最近私の耳に全く届かなくなってきました。一時のブームで終わっていなければ良いのですが。

そんな折り、大手の某建設会社が「土地が狭くても云々、緑はなくても風が吹く」とキャッチコピーを使って宣伝しています。

緑がなくても!?・・・それが今の人のコンセプトなのかと、人がどんどん自然から離れていくようで、大変寂しい気持ちになりました。

自然界を吹く風と、セメントやコンクリートの中を吹き抜けてくる風とは全く異なります。自然を吹き抜ける風は、自然のエネルギー、緑のにおい、花の香りを運んできます。動植物も自然のエネルギーで活気づき元気になり、私たち人間も元気にし潤いを与えてくれます。自然のエネルギーは私たちを優しく包み、日常のストレスから解放してくれます。

セメントやコンクリートは化学物質です。自然のエネルギーではありません。そこを吹き抜けてくる風は、夏は異常に熱く、冬は殺伐としたものです。固くて荒い波動で私たちを包みます。波動が荒ければ、生命体としても私たちを圧迫し、ストレスは更につのります。

日本の昔の大工さんや職人は家と自然の関わりをよく理解し、日本の風土に合わせて自然の働きをうまく取り入れた家屋を作りました。そのような家では、人間と自然とのエネルギーの交換は自然に行われました。

私たちは生命体です。植物も動物も鳥も昆虫も私たちと同じ、地球で生まれ育った生命体です。セメントでも物でもありません。

何でも便利がもてはやされる時代です。しかし、多くの便利は生命体としての人間にとっては、不都合な便利でもあるのです。

命と自然との繋がり、人と家とのエネルギーの交流がスムーズにできる健康な家を作って、人々の暮らしに命の潤いをもたらしてほしいと思うのは私だけでしょうか。