食やファッションを通してイスラムを知ろうとする女性が日本で増えているそうです。特に20~30代の若い女性が多いようです。イスラム音楽に耳を傾けながら床に座ってイスラム風に食事をしている女性は、イスラム文化の純粋な受け皿となっているように見えました。
イスラムというと、ついテロやシリア、イラク、イランなど戦争を思い浮かべてしまいますが、イスラムはかつて偉大な文明を発展させた国々です。
時代をさかのぼれば、メソポタミア文明、エジプト文明など古代文明が栄え、楔形文字、60進法、太陰暦など、独自の文明を発展させました。
それに対して、現在欧米を中心に展開している西洋文明があり、キリスト教対イスラム教といった宗教的違い、イデオロギーの違いが、中東地域の平和に大きく影を落としています。
しかし、その背後には、どうもアラブ民族のインティジェンス対する欧米諸国の恐れもあるようです。だからそれを封じ込めたいという力が働いているようです。
先進国と言われている国々の中でも、日本は最も難民を受け入れない国となっています。最近のテロ特措法や共謀罪法案といったものは、裏側の理由はともかく、表向きはイスラム圏をターゲットにしているように思います。
よく知らないもの、異質なものに対する恐れは不信感を呼び、人々に疑いを生み出します。日本では欧米と比べて、恐れと言うより無関心の人が多いと思います。そのため、イスラム諸国で起こっていることに対しても無関心な人が多いようです。
でも現実的には、イスラム諸国で起こっていることは、世界的な政治、経済不安、世界平和の崩壊へと繋がります。中東をめぐりロシアとアメリカが対立し、それをきっかけにハルマゲドンに発展するというシナリオを描く人があるくらいです。
世界が平和であれば日本も平和です。世界のどこかに戦争があれば、日本にも影響があります。
イスラム女子に見られるような女性の異なるものに対する純粋な好奇心、知ろうとする心、知らないものを受け入れようとする意識は、異なる文化の人々との間に心の架け橋を造ります。こういった女性たちの壁を作らない生き方の広がりが、男性中心の日本国家の固さを打ち破る原動力となるよう心から応援したいと思います。