何年か前、ある方がお腹の不調で来られました。顔色が紙のような白さで血の気が感じられなく、線の細い方でした。昔から胃腸が弱く、便秘と下痢を繰り返すとのことでした。
全身を手のひらでチェックすると、お腹のエネルギーが詰まっていて、固い感じがしました。詰まりには、ある特定の波動があり、それが内臓を圧迫している感じがしました。
そういえば大豆サプリが流行っていた時もありましたが・・
何か服用しているものがないかと訊いたところ、お腹が弱く食が細いので大豆蛋白のサプリを10年ほど朝食代わりに愛用しているとのことでした。添加物はなく自然食品なので体に良いと信じて続けていたそうです。
続けていて良くなったのでしょうか?とお伺いしたら、よく分からない、不調は続いているとのことでした。レイキをさせて頂いたところ、以下のことが分かりました。
長年に渡り摂取してきた大豆成分が、その方の体にとって負担になっていました。消化器官がうまく処理できない部分は毒素となり、腸を中心に蓄積し続け、固く濃密な重たい波動を放っていました。
それが生まれつき弱かった胃腸の機能を悪化させ、体全体の不調、手足の冷え、血色の悪さなどを引き起こしていたようでした。胃、腸、肝臓、腎臓といった内臓を中心に溜まっていた毒素や、四肢の経らくの詰まりをクリーニングする必要を感じました。
まだお若いのでサプリはやめて、野菜、ご飯、味噌汁、魚、若鶏などの食材を中心に、ご自分で作ったものを3食取ることをおすすめしました。
その後何回か受けられましたが、ご本人もすぐサプリをやめ、食事も自分で作るようになられたとのことでした。4、5回目に来られた時には、別人のように顔色に赤みがさし、きれいになられた感じがしてびっくりしました。胃が軽くなり便通も普通になり、食欲が出るようになったとのことでした。
医食同源という言葉がありますが、「人は食するところのものである」という言葉があります。食べた物が人の体やメンタルを滋養します。健全な食、安全な食、自分の体質や状態に見合った食に心がけることは、健康への第一歩、予防医学の中でも最重要課題だと思います。
体に入れるものは自分の体質に合ったものであることが大切
また、特定の栄養分が濃縮されているサプリの常用は、各人の受容能力や体質に応じたものでなくてはならないと感じます。
今まで施術させて頂いた方の中にも、サプリを常用してみえる方がしばしばいらっしゃいましたが、サプリに頼っている方のほうが、普通の食生活をしてみえる方よりも調子が良くなかったように思います。
サプリは補完の意味があります。年を取り、どうしても必要な消化酵素が出ない、必要な栄養を一般食から作り出す機能が衰えた、そのように年齢と共に体の働きを補完するために必要なサプリはあるとは思いますが、若い方が食事の代用にするものではないと思います。
体の弱体化に繋がるサプリ
安易なサプリ使用は、食物から体に必要な栄養素を作り出す、化学工場としての体の基本的な働きを退化させていきます。柔らかいものばかりを食べ続けていれば、歯や顎が退化していくことは知られています。体でもそうです。
ある特定の高濃度の栄養を取り続けていけば、自然の食から必要なエネルギーや物質を作り出す本来の体の能力が衰えていきます。
体がフルに自分の力を発揮するためには、まず、自分の体を信じることが何よりも必要だと感じます。体を作っている一つ一つの細胞には意識があります。その体とのコミュニケーションを計ることが大切です。
自然の一部として、自分の体は今何を必要としているのかと、体の声に耳を傾けながら、安易に人工物に依存することなく、自分にとって必要な食のあり方を考え、実行することが、健康な体を作るための近道ではないかと思います。
補足:
話は違いますが、カロリーメイト。名前を聞くと、感覚的に栄養食品で、体に優しい素材でできているイメージがあります。周りでも、健康に気遣いお昼はカロリーメイトとか、朝食にカロリーメイトだったらいいかなと思って利用している方がいます。
一見体に良いような錯覚を受けますが、実際は添加物たっぷりで波動的には決して良いとは感じません。体に良い、悪いを知るためには、指定成分の表示を見れば一番早いと思います。私も一回買ってきてもらって、なんだ!とがっかりした覚えがあります。
人を魅惑するような名前をうまいこと考えるなぁと、改めて感心しました。