真実を見る

コマーシャルを聞く前に,まず自分の声を聞いて下さい

現代社会は、コマーシャルの時代です。テレビをつければ、様々な宣伝が流れ、いつのまにか「これ私にもいいのかしら」と思うようになったりします。

テレビで誰かがバナナが体にいいよ、と言うと翌日近くのスーパーからバナナがフルーツコーナーから消えています。でも一週間も立つとバナナはいつものようにフルーツコーナーにでんと居場所を構えています。

日本人ほど宣伝に左右される国民はいないと思うよ、と在日のあるドイツ人が言っていました。

コマーシャルは人を商品に目を向けさせ、よく言えば長く愛用、悪く言えば「依存」してくれれば、成功です。日本人は依存性が強い国民と言われていますが、依存は自分を信じる力をなくしていきます

 コマーシャルのサムリミナル効果とマインドコントロール

コマーシャルは繰り返すことにより、今の意識だけでなく潜在意識に浸透してきます。それによるサブリミナル効果は大きなものだと実感したりします。

今まで興味なかったのに、ある時急に自分にも良いかもと欲しくなり、一度買ってみようという気持ちになったりするのです。でも購入してもすぐやめてしまったりで、あぁ、損した!と後悔したりして。

コマーシャルをする一番力の大きな媒体はテレビです。人の心を掴むそのスキルには脱帽です。でもよく考えればコマーシャルは受動的です。自分が欲しくて探しているものではないものを、一方的に意識にインプットされ買ってしまう、ある意味では買わされるという側面があります。

でも人は宣伝に弱いのです。テレビで宣伝しているから安心だし、変なものを宣伝するわけがないと思います。まして美しい景色をバックにきれいな音楽が流れ、スターや美しい人が出れば、心が動きます。

これがグローバルエコノミーの一つの側面です。人々のマインドコントロールです。

しかし、テレビの宣伝はお金がかかります。グローバルエコノミーの利益に浴さないお金のない組織や個人は、テレビといった媒体を使うことはできません。いくらテレビで宣伝しているものよりも良いものであっても、お金がなければ大した宣伝はできません。そのため有名になることはありません。

でも、本当に良いものは意外と知られていないところで作られ、ひっそりと売られていたりします。良いものを作る人は自分をもっています。

自分を信じているので、自分が良いと本当に思えるものしか売ろうとしません。お金で得ることができない幸せを自分の中に感じています。そのため大量生産には興味を持ちません。

私もそんな生き方が好きな一人です。