今年は水が少なくなる、と伝えられたことを前に書いたように思います。2019年に入り、地球全体で去年より更に気象の変化が加速しているようです。
つい最近、スペインでは19の州が40~42度に達する猛烈な暑さに見舞われました。スペインは観光大国です。観光は水を大量に使用することをご存知でしょうか。バルセロナ、マラガ、ベニドーム、トレモリーノなど、国際観光地として毎年世界中から沢山の人が訪れます。
過激な観光は環境や水の汚染に繋がります。加えて雨が少なく、スペインの63%が砂漠化に向かって進んでいると言います。小麦農家なども気候変動により、大打撃を受けているようです。
お隣フランスでも6月28日には4県で最高気温46度を達するほどの勢いでした。4000メートルを越えるモンブランの頂上でも7度とはびっくりします。更にお隣のベルギーやドイツも観測史上初めて40度を記録したようです。
学生時代、7月8月の夏休みを利用してヨーロッパを回ったことがありましたが、フランスなどでは肌寒くて長袖を着ていました。スペインでも現在40度を記録した北部の町でも長袖を羽織っていたりしたものです。それも遠い昔話になりました。
これほどの勢いで気象が変化し、思わぬようなところでも砂漠化が進んでくると、食べ物や飲料水が不足してくるということも現実味を帯びてきます。
実際、アメリカやフランスなど大豆や小麦、とうもろこしなどの輸出に赤信号が点滅しています。穀物輸出国のオーストラリアは、気候変動の折り、大打撃を受け、輸出どころか小麦の緊急輸入を始めたようです。イタリア、アルゼンチンといった穀物輸出国も大変な被害を受けているようです。
物がなくなるのは一瞬です。昔、オイルショックでトイレットペーパーがスーパーから瞬く間に消えたことがありました。世界の農作物輸出国に何かがあれば、食料の大半を輸入に頼っている日本では、あっという間に、スーパーから沢山の食べ物が姿を消すでしょう。
G20とかいくらお偉方が集まっても、世界が一致団結して残された地球の自然を守らなければ、気候変動の前にはなす術がなくなっていくでしょう。各国が自分の利害だけを考えて主張している時ではないのではと感じます。人類が存続し続けていくためには、食べて飲まなくてはならないという事を真剣考えてほしいと思います。
一見日本では、梅雨前線、台風とか、水に恵まれているようで、砂漠化とか水不足とか言っても、私も含めて多くの人にとってピント来ないかもしれません。しかし、国内でも渇水が進み、ダムが底をつき始め、農作物に影響し始め、雨乞いの儀式を行っている地域もあるのです。
世界中で、湖や川の枯渇現象が見られています。地球が水を大量に欲しているからです。ですから、前と同じ量の水が降ってもすぐ乾燥してしまうのです。(詳細は、新刊本「令和元年からの地球・人類 Rescue Operation 」でも触れていますので、ご参照下さい)
雨乞いは、人間と自然との繋がりです。自然界には雨を司る龍神、神々、デヴァが仕事をしています。
でも普段は自然に無関心でいて、いざとなった時の神頼みでは、自然界の神々もそっぽを向いてしまうのでは、と思ったりします。もちろん農家の方々だけではありません。食料の恩恵にあずかるのは私たち全員です。常日頃、自然に目を向け、感謝の思いの中で、自然を守るためにできる何かを行う姿勢、これが雨乞いにも通じるのではと思います。
地球はこれから、地球のプロジェクトに従って、断固とした姿勢で、進み続けていくでしょう。そのプロセスで私たち地上に住む者にとって、不都合なことも多々あるでしょう。
昨日はメキシコのグアダラハラで雹が2メートル積もったそうです。グアダラハラは、メキシコ第2の都市で、私も学生時代一年間住んだことがあります。グアダラハラは常春の町として有名で、一年中同じような暮らしやすい気候なのですが、そのため時間の過ぎる感覚がなく、日本の四季が恋しくなったものです。そのグアダラハラが、雹の降った前日は31度と聞くと、それも「今は昔」のお話のようです。
地球の存在は伝えてきます。「直感を働かせること、地球の声を聞くこと、地球と繋がること、そして地球と共に進むこと」
地球と共に進むとは、人の利益・エゴを横に置き、地球に生かされている事に気づき、地球に心を向け、地球を守る努力をしながら進んでいくことだと思います。