一昔前、我が家にはウサギのルビ君がいました。白と黒のウサギで、目の周りが黒い毛に覆われ、鼻の上にはめがねのつるのように黒い線が入っていてちょっぴりインテリ顔でした。
ヒーリングや人の愛情のエネルギーを通して、動物も進化するんだなぁという大変貴重な体験をしたこと、今でも決して忘れることはありません。
ルビ君は最初の何年かはごく普通のウサギでした。
ウサギは初めての体験なので、当初ウサギにも感情があるのかなぁと思いましたが、すぐに彼は自分の本領を発揮し出しました。人間風に言えば、腕白坊主で、自分を表現する術を知っており、それがことにつけ、私たちの心をくすぐったものでした。自分の我を発揮するところは飼い主にそっくりかもと思ったりしたものです。
結構放し飼いにしたので、最初の2、3年は、家の中のありとあらゆるコードは彼の歯の洗礼を受け、気づいた時にはまともなコードは一つも残っていませんでした。
コードには2つの線が入っており、2つともかみ切ると感電して天国行きとなるのですが、どのコードもジャスト真ん中までで事故には至りませんでした。後から聞いたところによると、彼の兄弟の一人はコードをかじって感電死したそうです。ホントにラッキーなウサギでした。
はじめはラビットフードを常用していたのですが、何年か経つうちに手足の関節に脂肪の固まりが出来始め、これは食べ物のせいだと直感し、野菜と果物の自然の食事に切り替えました。
ウンチが出なくなったルビ君
さて、彼は大変元気が良くてコードばかりでなく、流しの三角コーナーと似た形のプラスティックでできたトイレ容器、それまでもかじり食べてしまいます。1/5 かそれ以上食べてしまったので、トイレも3回変えました。
それで無事だったかって思うかもしれません。あまり無事ではありませんでした。たくさんかじった後はお腹にプラスティックの粉がたまります。おまけにウサギは猫と似て毛繕い(けづくろい)をするので、毛も結構な量を食べてしまいます。
すると、ウンチが出なくなります。ウサギのウンチは通常0.5センチくらいの大きさですが、次第にウンチが小さくなって点のようなウンチになり、しまいには全く出なくなったりしました。
その頃、知り合いからウサギのためにヨーロッパ一周旅行ができるほどのお金を動物病院に使った人がいると聞きました。普通でしたらルビ君もそうなったでしょう。
ウンチが出なくなると水も飲まなくなり、食事も全く取らなくなります。するとぐったりしたように寝そべるようになります。このまま続いたなら彼の命もカウントダウンに入ったことと思います。
でも我が家ではヒーリングが出動します。しっかりヒーリングすると、翌日から正露丸を半分にしたような小さなウンチが出始め、3日もすれば全快です。立派なウンチが出るようになったものです。何度ヒーリングで胸をなでおろしたことでしょう!今回も助かったね!と。
でもそういったハチャメチャな行動も年と共に少なくなっていき、6歳を過ぎた頃には良い子になりました。感情という面においても更に見えてきたものがあります。
誰かが数日以上留守にし、帰るとすぐ彼のところに行き挨拶をするのですが、ブーブーと言って怒ったような素振りを見せます。「僕を置いてどこへ行ってたの?」と言わんばかりでした。
また、外から変なエネルギーを持ち帰るとすごく警戒し、怒りをあらわに示します。牙を向けられ引っかかれたりすることもありました。変なエネルギーを持ち込むとすぐ反応するので、ある意味では彼はエネルギーの番人でもありました。
よその人に対してもすごく警戒し、小さな両足を踏ん張ってブー!ここは自分ちだよ、近づかないで!と言わんばかりですが、こと子供に対しては心を開き、警戒レベルがぐんと下がりました。
今思い出すと全てが本当に懐かしいです。
うさギョロというコミックがありますが、そこに出てくるウサギはうちのルビと同じ種類で、大変、親密感を覚えました。作者の観察眼は本当にすごいです。まさにその通り!と思うことだらけです。
さて、彼のことを書き始めると中々止まらなくなるので、ウサギの日常に関してはうさギョロさんに任せることにして、今回お伝えしたかったテーマに入ります。
レイキと進化し続けるルビ君
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