日常

ちょっと待った!サマータイム

東京ビッグサイトのイベントも終わりました。わざわざ会いにお越し下さった方々、大変恐縮です。心より感謝申し上げます。

今年は大変な猛暑が続いています。数日前、政府が2020年に、オリンピックのために猛暑対策の一環として、日本時間全体を2時間も前倒しするサマータイムを導入することを検討すると言っています。

EUがサマータイムは不利益なことが多過ぎるからと言ってサマータイム廃止を検討しようとしている矢先です。

日本は諸外国と接していない島国です。その分、ネットの時代になっても、諸外国からのニュースは遠くに感じるようです。そのため国がどんなことをしても、違和感なく受け入れられやすいのかもしれません。最近、日本がどんどん世界から孤立していくような感じがします。

サマータイム導入にあたり、日本でも賛否両論あります。反対の主要な理由としては、過重労働、システム障害、健康被害が上げられているようです。時間を2時間もずらすことは人の自律神経に大きく影響し、心筋梗塞や脳卒中など様々な病気や不調に繋がりやすくなります。

しかし、あまり日本では言及されていないようですが、動植物、家畜はどうなのでしょう?ヨーロッパで論議されていることの一つは、家畜に対する影響です。時間の人為的な変更により、動物たちが苦しい思いをしています。その結果、鶏が生む卵の減少、牛の搾乳量の減少など、養鶏場、酪農家などは大変困っているようです。

オリンピックは数週間で終わります。そのために国中のリズムを狂わせる必要がどこになるのでしょうか。マラソンなどの競技に影響すると言うのであれば、各競技時間をずらすのはいかがでしょう?日本社会全体に波及するような軽薄は方法は取るべきではないように思います。

先日カナダ在住の日本の方とお話するチャンスがありました。彼女が日本に里帰りすると言ったら、放射能で汚染されているところに行って危険ではないかと言われたそうです。

日本が未だに放射能がダダ漏れなことを知っているそうです。作物が汚染されていることも知られています。でも当の日本人は、消滅するには何百年、何千年、何万年もかかるとあれだけ騒がれた放射能も、あたかも消滅してしまったかのような日常を送っています。

「井戸の中の蛙」という言葉は今は昔、古くさく聞こえるかもしれませんが、世界の現実、日本の現実に眼を開いて、島国日本、「井戸の中の蛙」に昔返りしないようにしたいものです。