健康一般

風邪は体のクリーニング?

前にも触れましたが、私の住んでいるところでは民間機に加えて、自衛隊の飛行機がよく低空飛行をしています。耳をつんざく轟音が続くと、どうも目や喉が痛くなる感じがします。2年ほど前、きれいな空気、電磁波フリーを求め、都会から現代版「疎開」を実行したわけですが、よほど楽にはなったものの、全てが天国というわけにはいきませんネ。

ところでここ数年、風邪一つひくことなく過ごしてきたのですが、このように汚れた空気を吸い続けているので、肺や喉をクリーニングしなくてはと思いつつ、胸のヒーリングをずっと怠っていました。

そんな中で家族全員が鼻風邪を引いたのですが、今回は一人あたり何ケース、ティッシュを使用したかなぁというほどでした。こんなに風邪をしっかり引いたのは本当に久しぶりでした。

風邪の時に出る洟や痰は体の毒素です

汚い話になりますが、風邪で出る洟(はな)や痰は何だとお思いになりますか?実はこれは体内の毒素なのです。肺は毛細血管が網羅されており、酸素と二酸化炭素のガス交換を行っていることは誰でもご存知だと思います。しかし血管を通して運ばれるのはガスだけではありません。毒素もしかりです。

血中の毒素には、飲食物によるもの、薬毒、ストレスにより生じた毒素など色々ありますが、毛細血管に覆われている肺にはそういった毒素がたまりやすいのです。吸う空気による汚れだけではありません。

そういった毒素をため続けていけば、いつか病気になってしまいます。菌は毒素のある所に発生します。毒素が彼らの餌だからです。そのため、一般に風邪は、血中の毒素を食べる菌の性質を利用した体の浄化作用でもあるのです。

肺や気管支、喉などの毒素は「痰」という形で、前頭部、鼻や頭の奥の毒素を「洟」という形で体外に放出していくのです。

時には体内の熱を上げて毒素を溶かそうという力を強化することもあります。それにより下痢になったり、吐き気をもよおしたり、吹き出物ができたりすることもあります。毒素の排泄プロセスは、菌の種類、個人の免疫力、その時の状態などにより異なるようです。また、寝汗を通して発汗作用を高め毒素を排出することもあります。

寝汗が栄養ドリンクの臭いや薬の臭いがしたという方がいらっしゃいましたが、ドリンクや薬の毒素が出たためと思われます。

こういったことは、菌の力を借りた体の浄化現象です。昔のお医者さんにはこういったプロセスをよく理解している方もいらっしゃったようです。私が小さかった頃時々連れていかれたお医者さんも、お腹をぽんぽんと指でたたいた後、水をよく飲んで温かくして寝てれば大丈夫と、薬はほとんど出さなかったように記憶しています。

体の毒素を吐き出すチャンスを失えばどうなるのでしょう?

今は経済効果、合理性だけが優先され、仕事第一、勉強第一の風潮の中、そういった体の毒素の排出も、すぐ薬でブロックさせてしまいます。それでは体は毒素を吐き出すチャンスがなくなります。たまっていく毒素はどうなるのでしょうか。やがては更なる病気の原因へと繋がっていきます。

心臓の強い人は自己浄化力が強い

また、心臓の強い人は火のエネルギーが強く、熱を出して自己浄化する力が強い人だと言われています。風邪で熱をバーッと出した後スッキリしたと言われる方が時々いらっしゃいます。熱が出にくい私にとっては羨ましい限りです。

ある方が42度の高熱が4~5日続き、その結果ガン細胞が全部消滅したというのを聞いたことがあります。

そのように体には本来、自然のメカニズムを利用して自分の健全な状態を保とうとする力が備わっています。それを昔の人は自然良能力と呼んでいたようです。

そんなわけで、今年の冬は体にたまった毒素をたっぷりと出させて頂き、心なしか頭もスッキリしているのを感じつつも、今日も轟音と共に頭上を飛び去っていく自衛隊機を恨めしく?見つめている私がいます。