令和の時代になり半年が立とうとしています。
かつて世界の縮図と言われた地形を持つ日本には、愛、調和、平和の国として栄え、世界中にそのポジティブな波動を広げていく役割がありました。そのため、日本に住む人々の感性や精神に磨きをかけるために、日本の神々は四季に応じて移り変わる繊細で精妙な自然を創造し、そのデリケートな自然に見合う動植物を住まわせました。
その日本の風土は、私たちの先祖の感性を磨くのを助け、世界中の人があこがれる日本文化を礎を作りました。茶道、華道、書道、剣道、神道など、どれも道という字がつきます。この「道」という言葉の中に、日本人のスピリット、精神を見出すことができます。
しかし、アメリカのペリー総督の来日と共に、日本の文化は様変わりをするようになりました。富国強兵を掲げ、日本は他国に対して戦争を仕掛ける国となり、太平洋戦争の敗戦後、唯物的なアメリカに、右に習えとばかりに、消費経済一辺倒で進んできました。
物は豊かになりましたが、日本人は、「道の文化」を横に置き、日本に与えられた「神聖な役割」と自然との共存を放棄し、矛盾と理不尽性に満ちた複雑で問題の多い国になりました。
テクノロジー、機械、マニュアルが中心となり、自然を破壊することにも抵抗を覚えることがなくなり、人の社会の中でヒューマニズムが消えつつあるこの頃です。
今回の台風19号は、関東や東北地方を中心に、沢山の被害をもたらしました。その中で、自治体が、折角一生懸命駆けつけてくれた自衛隊の給水作業を断り、自治体の給水車が着くまで住民を5時間も待たせるという事件がありました。
国や自治体が、自分たちの誇りからか、マニュアルによるものか知りませんが、外からの援助を断るということがよくあります。でも主役は、困っている人たち、住民です。行政側に、人としての心が働いたら、決してこのようなことはないように思います。
日本の神々が育ててきたかつての日本人が持っていたもの、和する心、愛、調和、平和、思いやり、利他愛、寛容、許す心、信頼、すべて今の国や大企業が目指すものとは反対のもののように見えます。
今、世界中がきな臭さをましています。日本の周囲も中国とアメリカが角をつき合わせています。
日本はそのような中で何ができるのでしょうか。日本の役割は戦うことではありません。神々のプロジェクトは、愛と調和と平和な国の手本となることだったはずです。
今からでも遅くありません。外国人があこがれるような国を作ることです。現在、外国人の行き先は、日本のひなびた原風景のあることころ、温泉地とかがブームになりつつあるようです。
セメントやコンクリートの人為的なものは世界中どこに行っても同じです。テクノロジーも同じです。日本にしかないもの、神々が気の遠くなるような年月をかけて培ってきた日本の自然、日本のオリジナルのもの、オリジナルの日本文化、どんどん破壊されていく地球の中で、世界中の人が日本に求めるものは、物ではなく、そのような無形のもの、エネルギー、内なる豊かさだと感じます。
開発の名の下でこれ以上自然を破壊するのはやめ、自然や自然のエネルギーを守り、自然と共存していく術を知ること、農薬や遺伝子組み替え、ゲノム編集とかいった人為的なもので大地を汚すのではなく、大地の自然のエネルギーを守り、体に良い食を提供する、外側も中身も美しい日本、その生き様を、世界の人々に見せていったらどうでしょうか。
人が自然を守れば、自然は人を守ります。人の心に光が射し込めば、光が広がります。今更と思うかもしれませんが、私たち一人一人が意識を変えれば何でも可能なのです。日沈む国にならないためにも。